薬について
SLEの治療に使われる薬を、種類別にまとめました
SLEの薬について
グルココルチコイド(ステロイド)の副作用は辛く、とても多いためグルココルチコイドを減らすためには
他の薬と組み合わせたり、他の薬で置き換えることも視野に入れた処方の仕方が主流です。
その薬が免疫調整薬、免疫抑制薬もしくは生物学的製剤(バイオ)になります。
SLEのメインとなる薬
従来からある治療法
免疫調整剤
免疫抑制剤
グルココルチコイドは、少し前までは「症状が出ているときにまず使う薬」として単独で使われることが多くありました。
しかし現在は、副作用を減らすためにグルココルチコイドの量をできるだけ少なくする方針が一般的になっており、最初からSLEの治療薬(免疫抑制薬など)を併用して使うケースが増えています。
特に、腎臓に炎症が起こるループス腎炎や、その他の重い症状がある場合には、免疫抑制薬とグルココルチコイドを組み合わせて治療を行うことがほとんどです。
免疫を抑える薬のため、肺炎や帯状疱疹などの感染症に注意が必要です。
また、血液の細胞を作る骨髄に障害が起こり、血液中の細胞が減少することがあります。
薬の種類によっては、流産や胎児の奇形の原因となるものもあるため、治療中は避妊が必要です。
免疫抑制剤
セルセプト
ミコフェノール酸モフェチル
免疫の働きを抑えて、臓器へのダメージを防ぐ薬です。ステロイドと組み合わせて使うことが多く、ステロイドを減らす助けにもなります。妊娠中は使えないため、使用中は避妊が必要です。
免疫抑制剤
プログラフ
タクロリムス
免疫の働きを強力に抑える薬で、主にループス腎炎の治療に使われます。効果が高い一方、腎臓や血圧への影響が出ることがあるため、定期的な血液検査が必要です。
免疫抑制剤
イムラン
アザチオプリン
免疫の働きを抑える薬で、ステロイドを減らすサポート役として使われることが多いです。効果が出るまでに時間がかかりますが、長期間にわたって病気を落ち着かせるのに役立ちます。
免疫抑制剤
リウマトレックス
メトトレキサート
関節リウマチ治療に用いられ、免疫の働きを抑えて炎症を鎮める薬です。関節の症状や皮膚症状に効果が期待できます。飲むのは週1回だけですが、葉酸を一緒に補うことが大切です。
免疫抑制剤
サーティカン
エベロリムス
免疫の働きを抑える薬で、主にループス腎炎の治療に使われます。プログラフと似た仲間の薬ですが、腎臓への負担が比較的少ないとされ、状況に応じて使い分けられます。
免疫抑制剤
ネオーラル
シクロスポリン
免疫の働きを抑える薬で、ループス腎炎などの治療に使われます。プログラフと同じ仲間の薬です。腎臓や血圧への影響が出ることがあるため、定期的な検査が必要です。
免疫抑制剤
グラセプター
プログラフと同じ成分の薬で、効果や注意点も同じです。免疫の働きを抑えて臓器へのダメージを防ぎます。腎臓や血圧への影響があるため、定期的な血液検査が欠かせません。
生物学的製剤
免疫の中の、ごく特定のたんぱく質だけをピンポイントで狙って効く薬です。
上記の薬で十分な効果が得られない場合に使用されます。
SLEでは、免疫細胞が過剰に働いて、自分自身を攻撃する抗体(自己抗体)を作ってしまうことが問題になります。
この薬は、その「自分に対する免疫(自己免疫)」の働きを抑えて、自己抗体ができにくくなるようにする薬、というイメージです。
自己抗体は「B細胞」という免疫の細胞から作られます。
生物学的製剤
ベンリスタ
ベリムマブ
SLEの治療のために開発された薬で、異常に活発になったB細胞の働きを抑えます。注射または点滴で投与します。ステロイドを減らす助けにもなり、再発を防ぐ効果が期待できます。
生物学的製剤
サフネロー
アニフロルマブ
看護士さんから点滴を受けます。皮下注射の治験がされています。免疫の働きを過剰に強くしてしまう「1型インターフェロン」というたんぱく質の働きを抑える薬です。自己注射もあります。
生物学的製剤
リツキサン
リツキシマブ
抗がん剤にも使われ厳重に管理されています。B細胞そのものを減らす力の強い薬で、ループス腎炎などに使えるようになりました。点滴で投与し、毎回入院して受ける必要があります。
生物学的製剤
アクテムラ
トシリズマブ
IL-6という炎症のスイッチを止める、生物学的製剤。ループス血管炎にも使われます。点滴(静脈)タイプもあります。関節リウマチに使われます。
SLEの対処療法の補助的な薬
内服薬
ロカルトロール
カルシトリオール
腎臓の働きが低下すると不足しがちな活性型ビタミンDを補う薬です。骨を丈夫に保つ働きがあり、長期間ステロイドを使っている場合などに処方されることがあります。
内服薬
アルファロール
アルファカルシドール
骨粗しょう症の治療に広く使用される活性型ビタミンD3製剤であり、骨折のリスクを減らす効果
内服薬
プロサイリン
ベラプロストナトリウム
血管を広げて血流をよくする薬です。手足の先が白くなったり青くなったりするレイノー現象の予防や、末端の血流改善に使われます。出血しやすい状態のときは使えません。
内服薬
ボナロン経口ゼリー
アレンドロン酸Naゼリー
骨を壊す働きを抑えて骨を丈夫に保つ薬です。長期間ステロイドを使うと骨がもろくなりやすいため、骨粗しょう症の予防・治療に使われます。週1回、起床後すぐに水で服用します。
内服薬
レボレード
エルトロンボパグ
血小板を増やす働きを促す薬です。SLEでは血小板が減少することがあり、他の治療で効果が不十分な場合に使われます。1日1回、食事の前後2時間を空けて服用します。
内服薬
ボナロン
アレンドロン酸錠
骨を壊す働きを抑えて骨を丈夫に保つ薬です。長期間ステロイドを使うと骨がもろくなりやすいため、骨粗しょう症の予防・治療に使われます。週1回、起床後すぐに水で服用します。
内服薬
ミノドロン
ボノテオ錠やリカルボン錠
骨を壊す働きを抑えて骨を丈夫に保つ薬です。長期間ステロイドを使うと骨がもろくなりやすいため、骨粗しょう症の予防・治療に使われます。月1回または週1回服用するタイプがあります。
内服薬
リセドロン酸Na錠
アクトネルやベネット
骨を壊す働きを抑えて骨を丈夫に保つ薬です。長期間ステロイドを使うと骨がもろくなりやすいため、骨粗しょう症の予防・治療に使われます。毎日・週1回・月1回と服用タイプが選べます。
内服薬
アクトネル錠
リセドロン酸Na
骨を壊す働きを抑えて骨を丈夫に保つ薬です。長期間ステロイドを使うと骨がもろくなりやすいため、骨粗しょう症の予防・治療に使われます。毎日・週1回・月1回と服用タイプが選べます。
