アンケート結果 第3回
ムーンフェイス、減薬、自己注射、妊娠・出産、仕事、こころ…。
SLEと暮らす14名が、お互いの「お悩み」に正直な経験で答えてくれました。
📋 実施時期:2025年3月
今回は、メンバーから寄せられた「みんなに聞いてみたいこと」に、当事者どうしで答え合うQ&A形式のアンケートです。同じ病気だからこそわかる、リアルな工夫が集まりました。
※あくまで個人の体験です。お薬・治療に関することは必ず主治医にご相談ください。
お薬と治療のこと
みんなの工夫
- フェイスライン・耳のマッサージ、顔の体操を毎日続けている
- コロコロ付きのフェイスマッサージ器を使っていた
- トマトジュースや豆乳を飲む(主治医に「過度でなければOK」と確認のうえ)
- 10mgを切ったあたりから自然に落ち着いてきた、という声も
※「特に出ていない」「意識していない」という方も複数いました。減薬が進むと和らいだという体験が目立ちました。
それぞれの減薬ペース
約1年3ヶ月で25mg→3.5mgまで(21.5mg減薬)。比較的しっかり減らせました。
退院後14mg→5mgまでは外来3週間ごとに1mgずつ。そこから5mg→4mgで10ヶ月、4mg→3mgで5ヶ月と、低用量になるほどゆっくりです。
10mg→5mgは1年かからなかったけれど、5mg以下に下げると悪化してしまい、下げられずにいます。
5mgを2年ほど継続中で、減薬の予定は今のところありません。先生も慎重に診てくれています。
10mgからいきなり5mgになって、周りより早いようで不安、という声もありました。
減薬のスピードは本当に人それぞれ。低用量になるほど慎重に、というケースが多いようです。不安なときは主治医に「なぜこのペースなのか」を聞いてみると安心につながります。
痛みをやわらげるコツ
- 打つ前に冷蔵庫から出して30分〜1時間(冬は2〜3時間)常温に戻す ※医師確認のうえ
- 太ももよりお腹(下腹)の方が痛くないと聞き、つまんで打っている
- 皮膚をやさしくつまんで動かないようにしてから打つ
- 深呼吸してリラックス。あとは「無心で打つ」
※「常温に戻す」工夫はとても多く挙げられました。冷たいまま打つと痛みが出やすいようです。
体調管理・再発予防のこと
日々気をつけていること
- 紫外線・日光を避ける(引き金になりやすい)
- 睡眠と休養をしっかりとる、睡眠不足にしない
- 疲れ・ストレスを溜めない。予定を詰め込みすぎない
- 薬や注射を飲み忘れ・打ち忘れしない
- うがい・手洗い・消毒を徹底する
- ループス腎炎の方は塩分・食事量に気をつける
※一方で「安静にしていても再燃した」という声もありました。気をつけていても波があるのがSLE。自分を責めすぎないことも大切です。
しんどいときの過ごし方
- とにかく横になる、寝る
- 水やお茶を飲む
- やらなくて済む家事はやらない、最低限で済ませる
- 早めに帰宅する、有給をとって身体を休ませる
- 湿布など、対処できるものは縋る気持ちで使う
※「無理せず休む」が圧倒的多数。「我慢する」という声もありましたが、休めるときに休むことが何よりの対処法のようです。
少しずつ取り戻していく
入院中から動けるときは院内を歩き、リハビリも入れていました。退院後は室内運動やストレッチを、無理のない範囲で続けています。
退院後は自宅療養に1年。入院中は寝たきりだったので、少しずつ歩く距離を伸ばしていきました。
とにかく無理せず、できることを少しずつ増やしました。いまだにペットボトルの蓋は開けられませんが、足首を上げるストレッチは意識しています。
ストレッチチューブやマッサージボールには大変お世話になりました。
「入院していない」という方もいました。共通していたのは、焦らず、できることから少しずつ、という姿勢でした。
とにかく冷やさない
- 「冷やさない」が鉄則。電子カイロやカイロを持ち歩く
- 湯たんぽや、お湯を入れたペットボトルにタオルを巻いて手を温める
- 冬は冷えるので、外出時もこまめに手を温める
経験した方の声
発症時はほとんど痛みがなく立ち上がれない状態でしたが、再燃時はものすごい痛みがあり、立って歩くのも大変でした。
発症時と同じくらいの発熱と倦怠感でした。
特に違いはありませんでした。
こころのケアのこと
心が苦しいときの工夫
泣きたい時は泣くなど、感情を閉じ込めないようにしています。家族や恋人など、安心できる人の近くにいるようにしています。
友達に話してしまう。映画を見る。運動をする。
無理せず、人付き合いを減らして一人の時間を積極的に持つようにしています。一人の方が落ち着くので。
ストレス源を一時的に遮断します。ネットは最低限、SNSは一切見ない。そして、とにかく寝る。
スーパー銭湯でサウナに入り、無になる。/ 歌を聞いたり、思いきり泣いたりする。
自分を甘やかす。食事制限はあるけれど、好きなものを食べることも。/ つらいときはお薬に頼る。
「感情を抑えこまない」「一人の時間をつくる」「とにかく寝る」――。それぞれが自分なりの逃げ場を持っていました。自分に合う方法が一つでもあると、心は少し楽になります。
妊娠・出産・育児のこと
それぞれの経験
発症後半年で寛解し、1人目を妊娠。2人目は6年後でした。どちらも産後の悪化などはありませんでした。
現在1歳半の娘が1人。特に困ったことはありませんでした。ただ通院は1日がかりになるため一緒に連れて行くのは難しく、夫に任せて受診しています。
出産後に発症しました。育児中は疲れやすく、体力不足を痛感しています。
二人目出産後に発病。春が来て公園に行くのが怖いです。主治医からは「紫外線はガラスをほぼ通さないので室内で」と言われ児童館に通っていますが、室内だけとはいかず困っています。
陣痛促進剤が効きすぎて1日半苦しみ、無痛に切り替えたら2倍の量が入り、結局帝王切開になりました。
40歳から妊活を始め、人工授精・体外受精を保険適用内で2年半。最後の体外受精で妊娠判定はもらえましたが、3ヶ月で流産という結果になりました。
「産後に発症・発病した」という声が複数ありました。妊娠・出産のかたちは人それぞれ。不妊治療中の方もいます。経験者の声が、これから考える方のヒントになりますように。
仕事と暮らしのこと
伝える派・伝えない派
伝える
アルバイト・パートの面接では必ず病気を告知します。「月1〜2回の通院時だけお休みをいただければ」とだけ伝えています。詳しく聞く企業もいれば、理解があって聞かない企業もあります。
伝える
入社後に発症したので、上司に病気の内容や症状を詳しく説明しました。仕事量は特に減らず、「休むのは有給の範囲で自由に」という感じでした。
あえて言わない
もともと余裕のある(扶養内の)仕事を選ぶので、特に話していません。「普通に生活できるけど少し持病がある」と説明することはあります。
心がけ
周りに病気を伝えること、新しい薬が始まったり副作用の不安がありそうな時は、事前に伝えておくことを意識しています。
小さなコツの数々
- 無理をしない、頑張ろうとしない
- 自分のペースを守れる場所を選ぶ
- 仕事と予定を重ねない。仕事の日は体力を温存して行く
- 溜め込まない。少しでも自分の好きなことをやる
- 周りに病気を伝えておく
いまの暮らし方
- 専業主婦として過ごしている
- 休職中で、会社に籍を置かせてもらっている
- 貯金を崩している
※「働けない状態の方の生活を知りたい」という声も寄せられました。同じ立場の人とつながれる場の必要性がうかがえます。
乗り越え方
イライラが止まらず、黒豆茶を毎日飲み、大豆を摂るようにしたら落ち着きました。主治医に「気づいたら過ぎていたという方もたくさんいます。好きなことをして穏やかに」と言われてから、あまり考えないようになりました。
推しさんから刺激をもらったり、好きなことにハマる。
まとめ
今回は、メンバーから寄せられたお悩みに、14名のSLE当事者が経験で答え合うアンケートでした。ムーンフェイスのマッサージ、自己注射を常温に戻す工夫、人によって大きく違う減薬ペース、産後の発症、伝える/伝えないで分かれる職場での説明――。どれも、同じ病気を生きているからこそ語れるリアルな知恵です。
共通していたのは、「無理をしない」「休めるときに休む」「一人で抱え込まない」という姿勢でした。同じ病気を生きる誰かの工夫が、今しんどさを抱えている方の小さなヒントになりますように。
※掲載した内容はすべて個人の体験です。お薬・治療・妊娠などに関することは、必ず主治医にご相談ください。
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